住まい方の変化にともない、住宅の階段に手すりを設けることが求められた。
そこで手すりを新設すると共に、
そこにささやかな居場所を発生させる空間の構築を目論む。
階段の上部と直下の空間を視覚的に結びつけ、
手すり部材を利用して階段下の空間を少しだけ使えるようにする。
手すり部材には「枝」をメタファに、
物を引っ掛けたり、吊るしたり、架け渡したり、
「たまたま何かに利用する」ような使い方ができるようにした。
「枝」のようなアクティビティを誘発するディテールを手すりへと転用し、
機能が明瞭に露出しているのではなく意匠的にさりげなく配したデザインとしている。
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