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梶賀のあぶり場
Factory of "Kajika no Aburi"
 
   


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movie

Term:2017-2018
Client:KAJICO,Ltd.
Design:Tada Masaharu
Construction:Self build
Total Floor Area:32.51m2
Renovation:22.58m2
Extention:9.93m2
Photo and Movie:Matsumura Kohei
   

 

三重県尾鷲市梶賀町。人口180人ほどの漁村である。
梶賀町には、水揚げされた魚で売り物にならない小魚などを加工し
自分たちの保存食とした郷土料理あぶりが、古くから伝わっている。
現在、あぶりを地域の特産品「梶賀のあぶり」として販売しようとしており、
この建築はそれを製造するための加工場である。
梶賀は紀伊半島の南東部の入り組んだリアス式の海岸の一部の集落で、
静かな海とすぐ後ろに急峻な山という立地の細長い湾に沿って家々が建ち並ぶ。
敷地は梶賀の出入口にあたる部分で、梶賀に訪れるときは陸路でも海路でも目に入ってくる場所である。

そこに建っている築60年程の海女小屋を改装し、さらに煙が出る作業のスペースを増築をすることで、
下処理・加熱調理(煙が出る)・梱包という一連の製造過程を内包する建築とした。
増築部分では焚き木を燃やす昔ながらの製法を行うため、
排煙窓を設けた高い屋根と低い位置に設けた吸気の窓を設け、
それがシルエットとして表れる屋根を架けた。
改装部分は、既存床を撤去した上で新たに床を張り、
船舶の床と同様の仕上げ(FRPと専用の砂入り塗料)とすることで、
魚のワタや血、水で汚れる下処理の過程に対応した。
増築により新たにL型平面となり、広場がうまれた。

この建築はセルフビルドで建設した。
「梶賀のあぶり」は単なる商品であるだけでなく、
6次産業としての地域の活性化の可能性やローカルフードとしてのあぶりの味や製法を
伝承していくといった収益以外の公共性があり、
多額の初期投資では採算を合わせられないといった事情があった。
また、小さな漁師町でお母さんたちの手作りによる味が、
自分たちでつくる加工場というイメージとマッチすること、
建設に参加する学生たちが漁師町に住んで人々とふれあうことが、
教育であり地域活性にもつながるということでセルフビルドを選択した。
結果小さな建築であるが、計画に10ヶ月、建設に1年という月日を要したが、
その時間によって醸成された関係性が確実にあって、
それらの想いが建築として体現したのが「梶賀のあぶり場」である。
この三角屋根を見ると「梶賀に帰ってきた」と思う。
そんな建築として、長く愛され、使い続けてほしいと願っている。


Kajiga is a fishing village of about 180 people.
In Kajiga, a local food "Kajika no Aburi" using fish has been passed down from long ago.
We have built a factory to commercialize "Kajika no Aburi".
This was built by self-build by architects and architectural students and fishermen.
We renovated and built the 60 year old hut near the sea.

In the extension part, smoke comes out because it burns a fire.
So we set up a window to discharge smoke at a high place and a low intake window at the opposite side.
For that reason, it has a triangular roof.
In the renovation part, the floor is finished with FRP and painting for ship.
Because it gets dirty when cooking fish.

I want them to think that "I come back to Kajika" when they see this triangular roof.
I long for them to love this architecture and hope to keep using it.